編集者への手紙
新蛍光ラベルによる食作用生体粒子
庄野 正行
1
1徳島大学医学部総合研究室形態班
キーワード:
DACM
,
腹腔マクロファージ
,
乳酸桿菌
Keyword:
DACM
,
腹腔マクロファージ
,
乳酸桿菌
pp.94
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900956
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- 文献概要
マクロファージの貪食作用を研究するために,Molecular Probes社から食作用研究用蛍光標識生体粒子が発売された.その主な生体粒子は酵母,大腸菌,黄色ブドウ球菌の3種類である.蛍光標識は,Bodipy,Cascade Blue,Fluorescein,Tetramethylrhodamine,Texas Redの5種類がある.この中でもBodipy,Cascade Blue,Texas Redの3色はpH 3.0~10.0までpH非感受性で強い蛍光を発する.しかしながら,励起波長と最大蛍光波長幅が狭いものに関しては測定および写真撮影には困難が生じる.このDACM1)はSH基に共有結合し,pHに非感受性でしかも365nm励起光で最大蛍光470nmと約100nmの幅があるので,迷光が少なく有用であると考えられる.そこで,このDACMを用いて蛍光標識生体粒子を試作し検討した.
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