臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VII.神経・筋疾患
進行性筋ジストロフィー症 VS 多発筋炎
木下 真男
1
Masao KINOSHITA
1
1東邦大学医学部・第4内科
pp.2016-2017
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216857
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なぜ鑑別が問題となるか
進行性筋ジストロフィー症は遺伝因子によって惹起された筋肉の進行性変性疾患であり,適切な治療法がまったくない.これに対して多発筋炎は難治疾患ではあるが治療法はあり,時には治癒に至る症例もある、したがって両者の区別はきわめて重大であるにもかかわらず,臨床像が類似しているためにしばしば誤診され,治療可能にもかかわらず無治療のまま放置されている症例が決して少なくないのが現状である.
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