Japanese
English
研究と報告
進行性筋ジストロフィー症の脊柱変形について
Spinal Deformities in Progressive Muscular Dystrophy.
葛葉 晋
1
,
立野 勝彦
2
Susumu Kuzuha
1
,
Katsuhiko Tachino
2
1金沢大学医学部整形外科教室
2金沢医療技術短期大学部
1Department of Orthopaedic Surgery, Kanazawa University Medical School.
2School of Paramedicine Kanazawa University.
キーワード:
進行性筋ジストロフィー症
,
脊柱変形
Keyword:
進行性筋ジストロフィー症
,
脊柱変形
pp.505-508
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104011
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緒言
進行性筋ジストロフィー症(以下,PMDと略す)は進行性の筋萎縮をおこす疾患であり,その予後は悪く,現在根本的治療法がないことから非常に悲観的とならざるを得ない疾患であるが,経過が比較的長期にわたることから,そのリハビリテーションには細心の注意を払わねばならない.本症の症状進展につれて脊柱変形が多くみられ,それが胸廓変形を引きおこし,心肺機能に多大な影響をもたらすと考えられている6~8,18).脊柱変形についての報告も多数みられるが,その詳細な検討は未だなされていない.今回,われわれはPMD(特にDuchenne型)の側彎と,それをひき起す誘因の一つと思われる利き手との関係および肺機能について若干の検討を試みたので報告する.
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