臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
I.尿検査
16.先天性代謝異常のスクリーニング
北川 照男
1
1日大小児科
pp.1658-1659
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216120
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検査対象と方法
マス・スクリーニングの検査の対象とされている疾患としては,フェニールケトン尿症,メープルシロップ尿症,ホモシスチン尿症,ヒスチジン血症,ガラクトース血症の5種目がとりあげられている,そして,昭和54年度中にクレチン症のマス・スクリーニングが開始される予定である.これらの疾患がマス・スクリーニングの対象としてとりあげられた理由は,信頼度の高いマス・スクリーニングと治療が可能なためである.その検査法としては,現時点ではアミノ酸代謝異常症に対しては,ガスリー法が最適である.また,ガラクトース血症に対しては,ボイトラー法とペイゲン・ガスリー法を併用するのがよい.クレチン症に対してはラジオイムノアッセイ法が使用されている(表).
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