演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・3
肝シンチグラム(2)—胆道シンチグラム
久保 敦司
1
,
高木 八重子
1
,
木下 文雄
2
1慶大放射線科
2都立大久保病院放射線科
pp.1326-1332
発行日 1978年9月10日
Published Date 1978/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208032
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肝シンチグラムの主目的は,肝内のSpace occupying lesionの検索にありますが,それについては前回に解説しました.肝のびまん性疾患の診断は主に生化学的諸検査によりますが,肝シンチグラムも時に有用な情報を与えることがあります.また一方,ある種の色素系RI化合物を用いると,肝実質細胞に摂取された後,胆道系を経て腸管へ排泄されるため,経時的にシンチグラムを撮影することによって胆道系の形態や機能の異常を知るのに役立ちます.
今回は,肝のびまん性疾患の肝シンチグラムと肝・胆道系シンチグラムについて,症例を中心に述べてみたいと思います.
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