演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・9
腎・副腎シンチグラム
久保 敦司
1
,
木下 文雄
2
1慶大放射線科
2都立大久保病院放射線科
pp.405-411
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215811
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はじめに
腎における形態診断法の一つとして,腎シンチグラムが古くから用いられています.腎シンチグラムは,X線診断法である経静脈的腎盂造影,血管造影,CTや超音波診断法などと比べて必ずしも診断能は高くはありませんが,簡便で非侵襲的であることから捨てがたい検査法です.
一方,副腎シンチグラムは,高度の技術を必要とし侵襲の比較的大きい選択的副腎動静脈造影を除いては,確実な形態診断法のない副腎にとってきわめて有力な検査法で,原発性アルドステロン症,クッシング症候群あるいは副腎性器症候群の疑われる場合には欠かせない検査法です.
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