演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・8
骨シンチグラム
木下 文雄
1,2
,
前川 全
1
,
久保 敦司
3
,
彌富 晃一
4
1都立大久保病院放射線科
2慶大
3慶大放射線科
4都立駒込病院放射線科
pp.256-263
発行日 1979年2月10日
Published Date 1979/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215771
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はじめに
骨シンチグラムの第1の診断的有用性は,各種悪性腫瘍における骨転移の検出です.X線撮影による骨腫瘍の診断は,病変部のカルシウム分が30〜50%増減しないと因難であるといわれています.
骨シンチグラムによる診断は,X線診断と異なり,そのRadioisotopeの集積機序は必ずしも明確ではありませんが,骨のヒドロキシアパタイトのカルシウムに摂取されるといわれており,骨塩の代謝の増加,促進を利用しているため,X線診断より早期に骨腫瘍を検出し得る可能性があります.
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