臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
XIII.アイソトープ診断技術
2.シンチグラム
久保 敦司
1
,
木下 文雄
2
1慶大放射線科
2都立大久保病院放射線科
pp.1890-1898
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206923
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近年,臓器シンチグラフィーの普及は目覚しいものがある.これは主に各種の新しい放射性医薬品の開発,およびシンチグラム装置の性能が著しく向上してきたことによる.放射性医薬品としては短半減核種である99mTcの種々の化合物が開発され,各臓器のシンチグラフィーの発展に貢献している,また,シンチグラム装置としては従来のシンチスキャンナーに加え,進歩の著しいシンチカメラが広く用いられてきている.さらに全身を短時間でスキャンできる全身スキャンナー,全身カメラ,およびコンピュータによるデータ処理装置も次第に普及してきており,各臓器シンチグラフィーは簡便かつ侵襲の少ない検査法として,他のRI検査同様,今後ますます臨床各方面に利用されていくであろう.
以下に臓器別にシンチグラフィーの方法および意義について述べる.
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