今月の主題 肝疾患のトピックス
肝不全の対策
肝性昏睡とアミノ酸
高橋 善弥太
1
1岐阜大第1内科
pp.1304-1305
発行日 1978年9月10日
Published Date 1978/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208027
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はじめに
最近,重症肝疾患における血漿アミノ酸組成の異常が注目を集めている.この異常は肝硬変における肝性脳症の発生機序に密に関係しており,新しい脳症の治療法の発見をもたらした.他方,脳症を起こさない肝硬変においても既に軽度ではあるが同様の血漿アミノ酸組成の異常がみられることから,重症肝疾患における全身的代謝異常の一つの表現として捉え,その背後にある内分泌学的な異常を明らかにすると共に,肝疾患患者の栄養管理の問題にまで発展する可能性を内蔵した問題である。
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