臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IX.血液・造血器疾患
von Willebrand病
風間 睦美
1
1帝京大第1内科
pp.2144-2147
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207620
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はじめに
1926年von Willebrandによって報告された先天性出血傾向の一疾患は,止血障害の複雑さのゆえに,その本態について長い間論争が続けられている.従来稀な疾患とされていたこのvon Willebrand病は凝血学的検索法の発展とともにclassical型のほかにいくつかのvariant型も報告されて,かなり発生頻度の高い疾患とみなされるようになった.一方,本疾患の本態については,凝固第VIII因子との関連が重視され,von Willebrand病は臨床的にも凝血学的にも注目を浴びている疾患である.
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