今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ
特殊な発熱
周期熱
鈴木 秀郎
1
1東大第1内科
pp.364-367
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207115
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周期熱とは
1948年,Reimannはなんら特別の原因が認められないのに,一定の間隔をおいて,ある特定の症状を発作的にくり返す患者が存在することに気づき,これを周期病と呼ぶことを提唱したが,とくにそのなかでも,一定の間隔をおいて発作的に発熱をくり返す周期熱periodic feverという病型がその後有名になった.
したがって,周期熱とは元来病因不明で一定の間隔をおいて発熱を発作的にくり返す一群の症例に対して名づけられたものであるが,このほか,周期熱の形をとるという点で従来からよく知られている疾患にマラリア,ブルセラ症,再帰熱,間欠性胆汁熱intermittent biliary fever(Charcot),Hodgkin病などがある.
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