Japanese
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今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ
特殊な発熱
悪性過高熱
Malignant hyperpyrexia
藤田 達士
1
1群馬大麻酔学
pp.362-363
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207114
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- Abstract 文献概要
悪性過高熱は吸入麻酔剤フローセンや筋弛緩剤SCC(サクシニールコリン)によって発生する激症高熱である.最初の報告はDenboroughがLancetに寄せたレターで,麻酔をかけると38人中10人が死亡した家系が存在し,そのうち3人は異常な高熱を発したとしている.その後1964年,Saidmanが高体温症による2例の麻酔死をJAMAに発表して以来注目され,今日までに全世界で700例以上が報告され,300篇以上の論文が発表されている.
本邦での最初の報告は1968年であるが,すでに1964年以来発生しており,今日までに60例が報告され,うち39例が死亡した.
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