今月の主題 消化器癌のトピックス
胆道癌
PTCドレナージの効用
高田 忠敬
1
1東女医大消化器病センター外科
pp.196-197
発行日 1977年2月10日
Published Date 1977/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207064
- 有料閲覧
- 文献概要
胆道癌は特有の初期症状にとぼしく,通常,黄疸発症後はじめて発見される症例がほとんどである.しかも,①黄疸の鑑別が困難なため,いたずらに日々を費し,手術時期を失したり,状態の悪化をきたし手術に危険を伴うことが多い,②解剖学的位置関係から,早期に隣接臓器や大血管に浸潤をきたしたり,肝転移やリンパ節転移を起こしやすい,などにより胆道癌の外科治療成績は著しく不良なものであった.
しかしながら,近年,この領域癌の診断ならびに治療に経皮的胆管ドレナージ(以下PTCDと略す)が縦横に応用されるようになり,治療法,成績に新たな進展をみるようになった.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.