今月の主題 胆道疾患—診療の実際
警戒すべき胆石
黄疸と胆石
羽白 清
1
1近畿大第2内科
pp.186-187
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206411
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黄疸は胆石症の主要症状であり,疼痛・発熱とともに臨床診断の指標となるが,黄疸を伴う胆石症では診断・治療上の問題が多い.黄疸例では通常の胆道撮影法による結石の確診が困難であり,閉塞性黄疸を呈する他の病変との鑑別が必要となる.さらにその成因と病像が多彩であり,黄疸の程度と病期に応じた適切な治療が要求されるが,胆石症の重篤な例は黄疸例であり,無黄疸例に比して術後合併症が多く手術死亡率も高い(高度黄疸例では10〜20%1〜3).
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