今月の主題 感染症—最近の話題
細菌感染症—特殊宿主と感染
悪性腫瘍と感染
坂部 孝
1
1日大第3外科
pp.1188-1189
発行日 1975年7月10日
Published Date 1975/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206125
- 有料閲覧
- 文献概要
進行した悪性腫瘍患者では,貧血,低蛋白症などを伴い,かつ,腫瘍によって起こる免疫不全が加わり,一方,現今盛んに行われるようになった制癌化学療法や放射線療法などの副作用である白血球減少や免疫抑制作用などとあいまって,細菌感染に対する免疫応答は著しく減弱している.したがって,感染症の発生頻度はかなり高率で,患者の予後に重要な影響を及ぼしていることも少なくない.この問題に関して教室で行った臨床的検討ならびに実験成績について述べる.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.