特集1 絶対苦手分野にしない 鼻副鼻腔病変の画像診断
[鼻副鼻腔CT・MRIレポート−私はこう書いている−]
悪性腫瘍
-悪性リンパ腫
久野 博文
1
1国立がん研究センター東病院 放射線診断科
キーワード:
悪性リンパ腫(malignant lymphoma)
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffused large B–cell lymphoma)
,
NK/T細胞リンパ腫(NK/T cell lymphoma)
Keyword:
悪性リンパ腫(malignant lymphoma)
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffused large B–cell lymphoma)
,
NK/T細胞リンパ腫(NK/T cell lymphoma)
pp.305-308
発行日 2023年3月26日
Published Date 2023/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001204
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
・鼻副鼻腔に発生する悪性リンパ腫は,ほとんどが非Hodgkinリンパ腫であり,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B–cell lymphoma;DLBCL)と節外性NK/T細胞リンパ腫が多い。
・わが国では,副鼻腔(特に上顎洞)はDLBCLが多く,鼻腔中心の病変は節外性NK/T細胞リンパ腫が多い。
・DLBCLは,副鼻腔原発の悪性リンパ腫の82%を占める。ポリープ状や塊状の表面平滑な腫瘤を形成し,壊死や潰瘍形成はまれである。治療は放射線治療や化学療法が行われる。
・鼻性NK/T細胞リンパ腫は,東アジア,中南米に多いとされ,EBウイルス関連疾患と考えられている。治療は局所への放射線治療と化学療法が行われるが,NK/T細胞リンパ腫は再発率が高く予後不良とされている。
Copyright © 2023, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.