特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
IV 肝・胆・膵
2.肝硬変とその周辺
肝性昏睡の治療方針
三辺 謙
1
1慶大内科
pp.1704-1705
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205068
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肝性昏睡の発生機序がまだ完全に解明されていない現在,治療法として確立されたものはない.単一な因子で起こるのでもなく,症状としても同じではないからでもある.少なくとも,急性肝不全に生じる肝性昏睡と,慢性肝疾患に生じる肝性脳症とにわけて,治療方針をたてるのが実際的である.後者の治療方針は前者にも用いられるが,それで予後良好となる程有効ではない.
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