特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
IV 肝・胆・膵
3.中毒性肝障害の治療
アルコール性肝障害をどう取り扱うか
石井 裕正
1
1慶大・内科
pp.1706-1707
発行日 1973年11月20日
Published Date 1973/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205069
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アルコール中毒患者はアメリカでは800〜1,000万人といわれている.わが国でも,近年アルコール中毒者が著しい増加傾向をたどっているが,それに伴い内科領域でも肝障害をはじめとし膵炎,胃炎などの消化器疾患の他に,神経・筋疾患,貧血や血小板減少症,心筋障害などの諸疾患が増加しており,アルコールの全身臓器へ及ぼす影響の大きさを再認識する必要があると思われる.本稿ではアルコール性肝障害(ただし肝硬変症は紙数の制限上省略する)に焦点をしぼって筆を進めていきたい.
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