各科のトピックス 産婦人科から
産科医療の危機と転回点
品川 信良
1
1弘大産婦人科
pp.1280-1281
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203780
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産婦人科領域での最大の"今日的"課題は,いわゆる郡部や地方での産婦人科的医療,なかんずく産科関係の医療を,このさきどうして遂行していったらよいのか,ということである.
戦後,わが国の産科医療には,昭和24-25年ごろをピークにして,昭和20年代に大きな変革が1度もたらされた.すなわち,国内の至るところに群小病院が設立され,それらには争うように産婦人科が設置された.幸い,それらに見合うだけの数の若手医師が産婦人科医を志望してくれたし,他科から産婦人科に転向してくれる方もあったのでよかった.おかげで,産科関係の医療は,このころから急速に向上した.
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