臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●全体的な把握
I.At a glanceの診断
7.小児科の立場から
巷野 悟郎
1
1都立駒込病院小児科
pp.701-704
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203636
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小児は自覚症状を言葉で表現することはできないが,もし健康にとって支障をきたすような異常な状態がおこったときには,殆んど機嫌が損われるものである.そして不快な状態になれば,食欲は低下し,また熟睡しなくなる.更にこのような状態が続けば,発育ことに体重増加旦が少なくなる.これらの症状は病状に平行して正直に現われるので,診察をするうえにも,また病気の軽重を判断するうえにも観察を忘れることができない.
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