臨時増刊特集 身体所見のとり方と診断のすすめ方
●全体的な把握
II.精神と意識
1.精神病か神経症か心身症かのふるい分け
金久 卓也
1
,
吉牟田 直
1
1鹿大・第1内科
pp.706-709
発行日 1971年5月20日
Published Date 1971/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203638
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まず心得ておくべきこと
1)精神病(psychosis),2)神経症あるいは精神神経症(psychoneurosis),3)心身症あるいは精神身体症(psychosomatosis),という3つのカテゴリーを考えるとき,それぞれの中核群ともいうべき定型的な症例では,診断は比較的容易である.しかし,中核群の外延には,非定型的な症状を呈する周辺群の患者がたくさんあり,それぞれの群は相隣接し,ある部分では重複し,クリアカットに診断を下しにくい場合も多い.これを図示すると図1の通りである.
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