治療のポイント
茶,コーヒーと胃疾患
河野 実
1
1国立東京第一病院消化器科
pp.176-177
発行日 1969年2月10日
Published Date 1969/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202549
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カフェイン,タンニンの胃への影響
普通のお茶つまり日本の緑茶は適当な苦み.渋みおよび収斂作用により胃の不快感に落ち着きを与えることは言うまでもない,しかし濃いせん茶・抹茶あるいはコーヒーの飲み過ぎにより胃の調子を悪くすることは多くの人の経験するところである。茶,コーヒーの作用はその特殊成分であるカフェインとタンニンによることが考えられるが,しからばこれがどのようにして胃に影響を与えるかを分析してみよう.まずカフェインおよびタンニンの薬理作用を復習してみることにする.
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