コーヒーブレイク
コーヒーもこわい
Y. M.
pp.181
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205423
- 有料閲覧
- 文献概要
ハーバード大学の疫学のマックマホン医師らは,米国で20,000名もの膵癌による死亡者を出しているところから,その発病因子の検索を始めた.1974年から6年間に,膵癌患者の405名についてインタビューしたが,そのうちデータとして有効な369例の分析を行っている.まず第一にあげられたのは煙草で,葉巻やパイプ煙草常用者に余り関係なく,紙巻煙草に見いだされた.女性にのみ量的関係がみられた.アルコールは関係がない.
紅茶はどうかというと,軽度に逆相関がみられたが,有意ではない.最後に出てきたのがコーヒーで,ちょっと説明できないが,明らかな相関がある.特に男に著しいが,量的相関はみられていない.女性で1日3杯以上の場合には危検度は高く,量的関係が明らかであった.さらに,紙巻煙草の愛用者とコーヒー常用者では,文句なく膵癌と関係があったというのである.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.