グラフ
アレルギーの皮内反応
石崎 達
1,2
1予研・寄生虫部
2東大・物療内科
pp.485-486
発行日 1967年4月10日
Published Date 1967/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201723
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アレルギーの概念が普及して,気管支喘息やじんま疹,食餌アレルギーあるいは薬物ショックなどが問題にされるようになつてきた。そうするとつぎにくるのは何が病因アレルゲンであるかということになる。いちばんよい方法は,たとえばブタクサ花粉や室内塵が原因で気管支喘息の発作が起こつている疑いのある場合,それらの花粉や室内塵(ハウスダスト)のエキスを吸入させて実際に発作が起こるかどうかみれば確実である。卵でじんま疹が起こる場合も,喰べさせてみるにこしたことはない。
しかし,疑わしいアレルゲンの数は多数であり,発作誘発は患者を苦しめると同時に危険をおかすことである。そこで皮膚を利用して代用誘発反応を起こさせるのがアレルゲン液による皮膚反応である。
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