基礎医学
日本人のビタミンの摂取量とビタミン剤—過剰ビタミンはどうなるか
小池 五郎
1
1女子栄養大
pp.762-765
発行日 1965年5月10日
Published Date 1965/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200837
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臨床のお医者さんは,患者の症状の必要に応じて,あるいは患者に安心感を与えるという精神衛生上の観点から,いろいろのビタミン剤を投与する。そのときそこに含まれているビタミンの種類と量が,健康人の1日の所要量あるいは必要量に比べてどの程度のものであるか,ということを一応認識しておいたほうがよい。お医者さんご自身は,そういうビタミン剤は摂取していないことが多いだろうが,その場合,日常食においてはそれぞれのビタミンをどのくらいとつているか,ということぐらいは知つて,それと比較しながら,患者にビタミン剤を投与して,その効果を判定するという態度も必要であろう。
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