統計
わが国民の栄養
滝川 勝人
1
1厚生省統計調査部
pp.712
発行日 1965年5月10日
Published Date 1965/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200825
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昭和38年度の国民1人1日当り栄養摂取量を,「国民栄養調査」の成績からみると,表1のとおりである。この栄養状態を,日本人として摂取しなければならない栄養基準量(表2,3参照)と比較してみると,ビタミンCの調理による損失を考慮すれば,含水炭素を除くほとんど全ての栄養素が不足状態にあるといえる。
食品群別摂取量においては,いま昭和30年の摂取量を100とした指数により,その年次推移をみると,図1のとおりで,食事の内容は遂年改善の方向にあり,殻類はすべての食品について減少し,いも類についても同様のことがいえる。また栄養的に重要な肉類,卵類,乳および乳製品などの動物性食品,および油脂類が著明に増加しており,全般的に殻類偏重の食生活傾向から脱却しつつあるといえる。
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