連載 思い出すけっち[あの人、あの時、あの言葉]・32
わが看護人生に定年なし
竹内 洋子
1
1西脇市立西脇病院
pp.1044-1045
発行日 1992年11月1日
Published Date 1992/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900749
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父の死を契機に
終戦直後,父は十分な医療と看護を受けることなく他界しました.女学校の卒業式の5日前のことでした.一家は離散しなければならなくなり,私は某医院で働きながら独学し,昭和24年に看護婦の免許を取得しました.父の死がなければ今の私はなく,平凡な家庭の主婦のままで終わったのではないかと思います.
昭和32年には7年間にわたる専業主婦をやめ,再就職をと考え,兵庫県の中央部にある西脇市立西脇病院に奉職しました.この病院はちょうど東経135゜と北緯35゜の線が交わるところに位置しています.
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