ポイント
わが心に美を
二木 シズヱ
1
1一宮市民病院
pp.101
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913789
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しのぎよい自然の恵みのなかに身をおきながら,重苦しい精神状態が毎日私を包む。私のこのような症状は,考えはじめると必ずといってよいほどおこり,現代に生きてゆくことの困難さを知り,一時的に私は虚無的な状態におち入る。
外科病棟で忙しく働きながら,毎日ぶつかる自動車事故の無暴と,市民とは全く縁のないような金額の脱税と汚職に,人間精神の頽廃と悪臭を私はマスコミからかぐ。
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