特集 内科医のためのクリニカル・パール2
循環器
心不全のクリニカル・パール
佐藤 直樹
1,2
1日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科・集中治療室
2日本医科大学武蔵小杉病院集中治療室
pp.1614-1616
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106989
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急性期
収縮期血圧は,最も簡便かつ強力な予後規定因子である
急性心不全の予後規定因子は多数あるが,最も簡便で明確なものに,入院時収縮期血圧がある(図1).ただし,病態は刻一刻と変化するために,最初は血圧が高かったが低下してくることもある.血圧を測定したら,病態をしっかりと把握し1分でも早く治療を開始することが大切である.このような観点に立ってクリニカルシナリオが提唱されている.クリニカルシナリオは血圧で病態を決めるものではなく,血圧を参考に病態を考慮して少しでも早期に治療を開始し,病態の再評価をしながら,軌道修正をしていくことを提唱している点に注意してほしい.
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