特集 内科医のためのクリニカル・パール3
循環器
心不全のクリニカル・パール
田中 寿一
1
,
香坂 俊
2
1東京慈恵会医科大学循環器内科
2慶應義塾大学循環器内科
pp.1630-1632
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225107
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20mgは「通過点」:ラシックス®は天井量を意識する
▶ラシックス®の初期投与量
過去50年間,ループ利尿薬は急性心不全(acute decompensated heart failure:ADHF)の標準治療として受け入れられてきた.ループ利尿薬といえばフロセミド(ラシックス®)であるが,その投与量(や投与方法)はどうやって決めているだろうか.
旧い話になるが,1970年代に出版された『The House of God』1)という小説内では,指導医が研修医に下記のような指示を出している(Laws of the House of God #7).
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