特集 内科医のためのクリニカル・パール2
循環器
〔心にのこる症例〕
IEは感染性の「心内膜炎」なのか?それとも「弁膜症」なのか?
猪原 拓
1
,
江頭 徹
2
,
香坂 俊
3,4
1慶應義塾大学医療科学系大学院循環器プロコース
2慶應義塾大学医学部循環器内科
3慶應義塾大学医学部内科
4第一三共心血管炎症学寄附講座
pp.1618-1622
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106990
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「感染性心内膜炎」の概念を把握する
感染性心内膜炎(IE)は,不明熱の鑑別疾患として重要であり,その診断に身体所見や血液培養,心エコーの重要性が強調される.
従来は剖検例から「心内膜炎」との認識が強い疾患であったが,今では「弁に付着した疣贅」を感染源とする敗血症,あるいは弁破壊により心不全をもたらす疾患という認識がなされることが多い.
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