特集 内科医のためのクリニカル・パール2
救急
内科救急のクリニカル・パール
山田 直樹
1
,
林 寛之
1
1福井大学医学部付属病院救急部・総合診療部
pp.1528-1532
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106969
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心臓マッサージは究極の対症療法.原因検索と原因療法を
院外心肺停止の蘇生率はいまだに低く厳しい症例ばかりである.適切な二次救命処置(ACLS)のため,特に気道確保やラインの確保ができなかった際のplan Bやplan C(エラスティックブジーの使用や輪状甲状靱帯穿刺・切開,中心静脈路や骨髄針の使用など)を常にもっておきたい.
適切なACLSの施行はもちろん,なぜ心肺停止になったのかを探る必要がある.6H6T(表1)はよく知られた原因検索であるが,“Treatable”と枕詞が着いている.これらは救急室で積極的に検索し治療を開始するべき疾患として挙げられている.しかし,6H6T以外の原因で心肺停止となることも多く経験する(くも膜下出血,大動脈解離など).最近では死因究明のため死亡時画像診断(Autopsy imaging:Ai)を施行することで死因究明に至る症例も経験する.
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