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編集室より
Y
pp.368
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105824
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●本が好きという理由で出版社へ就職したものの,急激に加速する電子化に脅威と戸惑いを感じています.『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(阪急コミュニケーションズ)を取り寄せながらも,本棚に飾ったまま年が明けてしまいました.そんな私に,進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンによる「唯一生き残るのは,変化できるものである」という言葉が重くのしかかります.●電子書籍や電子ジャーナルに期待されるのは検索しやすさ,情報へのアクセスのよさでしょう.たしかにそれは紙媒体にはない大きなメリットですが,一方で「探しているものしか見つからない」というデメリットの大きさも無視できません.「疑わなくては,見逃す」とは,診断の過程で内科の先生方が異口同音に伝え続けておられることです.大切なのはツールのみならず,伝えるべき内容であることを肝に銘じ,読者の先生方のお役に立つ出版を探り続けて参りたいと願います.●電子出版の一環として,「内科医の道」というweb onlyの企画がリリースされました.第一線で活躍中の方々が内科医としての心構えや教訓など,日頃の想いを綴ったエッセイ集です.無料で閲覧いただけますので,どうぞお気軽に特設サイト(http://medicalfinder.jp/ejournal/top-XXXX1001.html)へアクセスなさってください.
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