今月の主題 一般内科医がみる血液疾患―血液専門医との効率的な連携のために
一般内科医が対応できる血液疾患の治療
【専門医による治療後の経過観察,マネジメント】
自己免疫性溶血性貧血,特発性血小板減少性紫斑病の経過観察・慢性期治療
廣川 誠
1
1秋田大学医学部附属病院腫瘍情報センター
pp.1778-1780
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105420
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ポイント
★自己免疫性溶血性貧血(AIHA)に輸血を行う場合,診断名を輸血部の交差適合試験担当者に連絡する.
★AIHAの診断後にリンパ系腫瘍や膠原病を発症することがある.
★無症状の軽症特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は経過観察とし,有症状・血小板数3万/μl以下では治療を開始する.
★慢性ITPの治療目標は血小板数を3~5万/μl以上に維持することであり,正常化ではない.
★摘脾前に肺炎球菌ワクチンを接種し,摘脾後は抗菌薬の自己管理について検討する.
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