今月の主題 内科疾患の予防戦略
座談会
脳卒中予防のイノベーション―早期発見・早期受診・早期介入
宮本 恵宏
1,2
,
中山 博文
3,4
,
岡村 智教
5
,
豊田 一則
6
1国立循環器病研究センター予防健診部
2国立循環器病研究センター予防医学疫学情報部
3中山クリニック
4社団法人日本脳卒中協会
5慶應義塾大学衛生学公衆衛生学
6国立循環器病研究センター脳血管内科
pp.1254-1266
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105279
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病気の危険因子をもった患者を見つけ,発症の予防,進展を遅らせるよう患者指導などの介入を行うことも内科医の重要な仕事である.その中で脳卒中は,年々患者数が増加しており,さらに発症後は介護負担など社会的負荷が大きくその予防の重要性が認識されている.また,2011年3月から新規の内服抗凝固薬ダビガトランが国内で使用可能となるなど,予防に新たな展開が見え始めている.
そこで本座談会では,脳卒中に焦点を当て,「循環器疾患予防対策の特徴と危険因子」「超ハイリスクにおける状態での脳卒中予防」「脳卒中における啓発」「脳卒中予防のために必要な社会的基盤整備」について議論をしながら,循環器疾患の予防における問題点と今後の課題を明らかにしていただいた.
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