連載 看護と医療政策を考えるヒント・18
周術期のイノベーション―早期退院ではなく早期回復
松村 啓史
1
1テルモ株式会社
pp.943
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101857
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- 文献概要
在院日数の短縮は急性期病院の経営の根幹ですが,それは費用削減や効率化のみを基本に置くものではありません。あくまでも患者さんを主体に考えて,患者さんの回復を早期に促すものでなければなりません。そうでないと患者さんは,病院を追い出されたという印象をもちます。
これまで看護師の方々の努力によるクリニカルパスの推進や後方支援病院である慢性期病院の拡充によって入院日数は,確実に短くなってきました。しかし今後は,既成概念を覆す手術方法の変革が必要になってきます。それは,患者さん自身のストレスを最小限に抑え,合併症をなくすことです。そのポイントは,以下の3点です。
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