マイ・オピニオン
障害児の早期発見・早期療育の実現へ
武藤 喜子
1
1川口市立わかゆり学園
pp.1337
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919409
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昭和54年度の全員就学制度実施以来,どんな重度の障害児童でも教育の機会が与えられることになりました.同時に,早期発見・早期療育が各自治体で積極的に取り組まれるようになり,基本的問題はあるにせよ,障害児も“ゆりかごからの保障”が確立される兆しが見え始めています.こうした状況に伴い,心身障害児通園施設が早期療育の専門機関として各地で数を増やしてきています.
早期発見・早期療育は,障害であることのために受けやすい2次的な障害を防ぎ,最終的には地域の生活者に育てあげることを目的としています.この経過がうまくいくかいかないかは,障害児1人1人が医療とどのようにかかわってきたか,または将来かかわっていくのかに左右されることが多いようです.
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