Japanese
English
特集 精神疾患の予防と早期治療アップデート
うつ病の早期発見・早期介入
Early Detection and Intervention of Depression
中村 純
1
,
堀 輝
2
Jun NAKAMURA
1
,
Hikaru HORI
2
1社会医療法人北九州病院・北九州古賀病院
2産業医科大学医学部精神医学教室
1Kitakyushu Koga Hospital, Koga, Japan
2Department of Psychiaty, School of Medicine University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
Depression
,
Early detection
,
Early intervention
,
Stress check system
Keyword:
Depression
,
Early detection
,
Early intervention
,
Stress check system
pp.591-596
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205196
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はじめに
うつ病も統合失調症と同様に早期発見,早期治療への介入をすることで治療期間が短くなり2,5),治療期間や再発回数も減少するという論文3)が散見されるようになった。しかし,うつ病は近年増加し,その病状も多様化しており,統合失調症よりも早期発見,早期介入は難しいのではないかと思われる。しかもうつ病の症状の中のどの症状が最も早期に出現するかを系統的に観察した研究は,我々の知る限り現在までのところ見当たらない。
本稿では,うつ病の早期発見を行い,早期介入に至るまでの課題,さらに試行的になされたいくつかの研究を紹介する。
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