今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで
大腸の内視鏡診療
【診断】
炎症性腸疾患の内視鏡診断
長沼 誠
1
,
岩男 泰
1
,
日比 紀文
1
1慶應義塾大学病院消化器内科
pp.1113-1117
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103976
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ポイント
●炎症性腸疾患の診断をしていく上で内視鏡検査以外に病歴聴取,便培養,超音波・CTなどの検査も有用である.
●潰瘍性大腸炎は直腸から連続して血管透見像の不良,発赤・顆粒状粘膜,びらん,潰瘍,出血を認めるのが特徴である.
●Cryptoabcessは潰瘍性大腸炎に特異的な所見ではない.
●Crohn病の内視鏡所見の特徴は縦走潰瘍と敷石像である.初期病変として不整潰瘍やアフタが認められる.鑑別すべき疾患としてBehçet病や腸結核が挙げられる.
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