今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで
大腸の内視鏡診療
【診断】
超音波内視鏡検査を用いた大腸癌診断の基本
趙 栄済
1
,
高谷 宏樹
1
,
宮田 正年
1
1大津市民病院消化器科
pp.1109-1111
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
ポイント
●EUSは病変を内視鏡で詳細に観察した後,脱気水で水浸させて施行する.
●大腸壁は5層構造として描出され,第3層の高エコー層は粘膜下層に,第4層の低エコー層は固有筋層に対応する.
●癌は低エコー腫瘤像として観察され,その深達度は壁層構造の温存と破壊の有無で診断し,M,SM,MP,SS-SE(A1-A2),Si(Ai)と分類する.
●SM浸潤度は,低エコー腫瘤像最深部と隣接正常粘膜下層の3等分層との対比で判定されSM1,SM2,SM3と分類される.
●浸潤癌症例では,壁外の転移リンパ節の有無を確認する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.