今月の主題 一般内科診療に役立つ消化器内視鏡ガイド―コンサルテーションのポイントから最新知識まで
大腸の内視鏡診療
【治療】
大腸腫瘍のEMR・ESD
鎮西 亮
1
,
豊永 高史
2
1神戸大学医学部消化器内科
2神戸大学病院光学医療診療部
pp.1119-1122
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103977
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ポイント
●大腸癌罹患率の上昇に伴い,内視鏡治療の重要性が増加している.
●大腸癌で内視鏡治療の適応となるのは,深達度が粘膜内,粘膜下層軽度浸潤の腫瘍である.
●大腸ESDは,大型病変の一括切除が可能であるが,従来法EMRと比較して難易度・偶発症の頻度が高い.
●治療法選択は,正確な術前深達度診断に基づき,そこに施設の治療技術レベルを加味して行われるべきである.
●内視鏡治療の主な偶発症は出血,穿孔であり,術前のインフォームドコンセントは必須である.
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