今月の主題 内科の基本 肺炎をきわめる
特殊な患者群での肺炎と特殊な肺炎
HIV患者・ステロイド内服中の患者での肺炎
松永 直久
1
1東京医科大学病院感染制御部
pp.1842-1847
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103558
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ポイント
●HIV患者とステロイドの長期内服患者では,細胞性免疫能が低下している.
●細胞性免疫能が低下している状態であっても,健常者と同じ起因菌の市中肺炎に罹患する可能性は大いにある.
●日和見感染症のなかではPcPが高頻度で現れるが,HIV患者とnon-HIV患者では発症の仕方が異なる.
●ステロイドを長期内服中の患者のなかには,SLEやWegener肉芽腫など現病により肺病変を生じることもある.
●細胞性免疫能が低下している患者では,結核も常に意識する.
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