今月の主題 内科の基本 肺炎をきわめる
特殊な患者群での肺炎と特殊な肺炎
好中球減少患者/化学療法中の患者での肺炎―Q. 他の患者群での肺炎と異なる対応が必要か?
上田 晃弘
1
,
大曲 貴夫
2
1東海大学医学部総合内科
2静岡県立静岡がんセンター感染症科
pp.1838-1841
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103557
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ポイント
●発熱性好中球減少症はmedical emergencyであり,救命のためには早急な治療開始が必要である.
●好中球減少患者であっても,わずかな症状所見を見逃さず,フォーカスを絞る努力が必要である.
●発熱性好中球減少症で早期に問題となる微生物は,Pseudomonas aeruginosaを含むグラム陰性桿菌である.重篤な好中球減少が遷延する場合,CandidaやAspergillusなどの真菌が問題となる.
●侵襲性肺アスペルギルス症の診断には,早い段階での胸部CTが有用である.
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