今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで
心不全の病態を理解するための基礎知識
細胞内カルシウム・ハンドリングの変化
小田 哲郎
1
,
矢野 雅文
1
,
松﨑 益德
1
1山口大学大学院器官病態内科学
pp.1790-1793
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101148
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ポイント
心筋筋小胞体(SR)は,Ca2+動員機構の中心的役割を担う.
SERCAはSR膜上に多数存在し,心筋リアノジン受容体(RyR)から放出されたCa2+を再びSRに汲み上げるCa2+ポンプの働きをしている.
RyRは,SR膜上に存在するCa2+放出チャンネルである.
RyRの調節蛋白であるFK506結合蛋白(FKBP12/FKBP12.6)はRyRに結合し,チャンネル開閉機能を安定化させる.
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