Japanese
English
わだい
細胞内カルシウム測定の現状
工藤 佳久
1
Yoshihisa KUDO
1
1三菱化成生命科学研究所脳神経薬理学研究室
キーワード:
fura-2
,
画像処理
,
蛍光顕微鏡
Keyword:
fura-2
,
画像処理
,
蛍光顕微鏡
pp.1585-1586
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900390
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- Abstract 文献概要
一般に細胞内の遊離カルシウム(Ca)濃度は100nmol/l以下であり,細胞外液における濃度約2mmol/lに比べると圧倒的に低く保たれている.外的な刺激などの動因でCaイオンが細胞外から流れ込んだり,細胞内のCa貯蔵部位から遊離されたりすると,Ca濃度は一気に数倍から数十倍に高まる.そのレベルによって,細胞内に存在するいくつかのCa依存性酵素や機能蛋白質が活性化されるのである.Caはまさに細胞に備えられた多数のスイッチを状況に合わせて入れるための役割を担っているのである.
この細胞内遊離Ca濃度を知ることは生物機能の本質を解く鍵となるものとされ,生理学や生化学研究の中心的テーマの一つになってきた.これまでにもエクオリンやアルゼナゾⅢなどのCa指示薬が使われてきたが,使いかたが難しく,なかなか一般化しなかった.細胞内に容易に負荷できるように分子設計されたquin 2やfura-2などの蛍光指示薬が登場してから,細胞内遊離Ca濃度の測定が急速に普及したのである.
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