連載 日本の災害と公衆衛生——過去・現在・未来・6
災害時の保健師活動の歴史と実績
奥田 博子
1
1厚生労働省 国立保健医療科学院 健康危機管理研究部
pp.356-361
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210032
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
1995年1月17日未明、都市部を襲った直下型地震である阪神・淡路大震災は、災害時の地域保健対策に保健師が第一線で活躍することが広く認知され、災害時の役割の整理や体系化の契機となった。多くの国民に衝撃を与えた災害から、四半世紀以上の年月が経過する間、毎年のように甚大な被害をもたらす災害が発生し関連法制度等も目まぐるしく変化してきている(表1)。本稿では、阪神・淡路大震災を起点とした災害時の保健師の活動に関連する変遷について概観する。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.