特集 生活をささえる防災計画—阪神・淡路大震災の教訓
災害時の保健婦活動
井伊 久美子
1,2
1兵庫県立看護大学地域看護学
2阪神・淡路大震災保健婦活動編集委員会
pp.272-275
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901462
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震災後の被災地では,全国から多くの支援を得て保健活動が展開された.駆けつけてくださった様々な職種の方々とともに支えあっての活動であったと考えている.お互いにその時点での最大限の努力をし,できる精一杯のことを実施した.その中の一人に保健婦もいた.だれも経験したことのない大災害時の保健活動であったが,だからこそ学ぶことも大きかったと思う.経験が大きすぎてまだまだ検証するには至らないが,災害時の保健婦活動のあり方を考える上で,データとして残すとともに,支援してくださった多くの保健婦の方々と体験を共有したいと考え,保健婦活動に焦点をしぼりアンケートを実施した.
刻々と変化する状況の中で,また長期化する住民の避難生活の中で,保健婦はどのように対応したのか,できるだけ経時的に残したいと考えたが,本稿では特に被災地の保健婦活動を中心に紹介する.
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