特集 「老人保健施設」試行実績をこう見る
「老人保健施設」試行実績をどう評価するか
若月 俊一
1,2
,
川村 耕造
3,4,5
,
有田 幸子
6
,
岸口 繁
7
,
高原 敏夫
8
,
岩田 克夫
9,10
Toshikazu WAKATSUKI
1,2
,
Kozo KAWAMURA
3,4,5
,
Yukiko ARITA
6
,
Shigeru KISHIGUCHI
7
,
Toshio TAKAHARA
8
,
Katsuo IWATA
9,10
1日本病院会
2佐久総合病院
3全日本病院協会
4社会福祉法人青山里会・医療法人社団主体会
5川村病院
6日本看護協会
7医療法人生長会
8特別養護老人ホーム・シャローム
9全国社会福祉協議会老人施設協議会
10社会福祉法人聖徳会
pp.840-847
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209383
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ベッドの回転にもっと配慮を
1.60%の老人が家に帰った
私ども長野県厚生連・佐久総合病院では,昨年(昭和62年7月),老人保健施設をオープンした.とりあえず30床を「病院併設型」として,佐久総合病院の敷地の東北隅に開設したのである.厚生省からモデル施設としての認定を受けた.30床のうち,「短期入所」用が25床,「ショート・ステイ」用が5床.場所は千曲川堤防沿いで,環境はいい.土地代を除いた建設費は約2億円.
私どもは,特に老人に「温かいケア」を供給することに力を入れた.老人を孤独に陥れるのが最もいけない.そこで,施設の真ん中に多目的の大広間(310m2)を集会場として作り,そこにはリハビリ室,談話室,レクリエーション室のほかに,「祈りのコーナー」までを作った.大広間はまた,風呂場や芝生の庭(450m2)に連絡する.
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