特集 歯科口腔保健の推進
地域における摂食嚥下リハビリテーションの取り組みと課題
須佐 千明
1
,
戸原 玄
1
1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 老化制御学系 口腔老化制御学講座 高齢者歯科学分野
pp.35-40
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208587
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
超高齢社会を迎えている本邦において,高齢者の摂食嚥下・栄養に関する問題への対応は喫緊の課題である.厚生労働省が発表した平成26年人口動態統計では,日本人の死因の第3位が肺炎(9.4%)であり,摂食嚥下障害による誤嚥が重大視されている.さらに,経口摂取できる量や食形態が限られてしまうことによって生じる脱水や低栄養,食べる楽しみの喪失も大きな問題となる.
本稿では,訪問診療での摂食嚥下障害への対応,病院および地域での多職種連携の必要性と取り組み,地域における摂食嚥下機能向上への取り組みについて論じていきたい.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.