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実践講座 がんのリハビリテーションにおけるリスク管理・第3回
がんの摂食・嚥下リハビリテーション
Dysphagia rehabilitation in cancer patient.
神田 亨
1
Toru Kanda
1
1静岡県立静岡がんセンターリハビリテーション科
1Division of Rehabilitation Medicine, Shizuoka Cancer Center
キーワード:
がんの摂食・嚥下障害
,
がんの摂食・嚥下リハビリテーション
,
リスク管理
Keyword:
がんの摂食・嚥下障害
,
がんの摂食・嚥下リハビリテーション
,
リスク管理
pp.1103-1112
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102628
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はじめに
がん患者では,がんの進行もしくはその治療の過程でさまざまな摂食・嚥下障害を生じるため摂食・嚥下リハビリテーションが必要である.がん患者の病状によっては誤嚥による肺炎や窒息など生命の危険を伴うため,摂食・嚥下リハビリテーションを行う際にはリスク管理が重要である.がんのなかでも摂食・嚥下障害を生じる可能性のある疾患は頭頸部がん,食道がん,脳腫瘍などが代表的だが,それぞれどのような治療をするのかによって治療後の障害像と対処法はある程度予測できることも多い.がん治療の過程で生じる主要な摂食・嚥下障害の特徴と対処法を把握しておくことは,リスクを未然に防ぎ,より円滑に摂食・嚥下リハビリテーションを進めていくうえで役立つものと思われる.そこで,本稿では最も摂食・嚥下障害を生じる可能性が高い頭頸部がんを中心に,がん治療の過程で生じる主要な摂食・嚥下障害の特徴と対処法について概説する.
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